【NEM開発入門】仮想通貨NEMのAPIを利用した開発の事前準備をする

NEMのAPIを利用してサービス作ってみたいなー。あれ?テスト用のアドレスとかXEMとかどうやって用意すんの?

まつしん

APIを利用するためのテスト環境の準備について手順を解説しましょう!

以前にNEMを利用した開発用ライブラリをまとめました。

ブロックチェーンアプリを簡単に作れる!仮想通貨NEMを利用した開発用ライブラリまとめ

2018年7月8日

上記の記事に記載のライブラリを使えば書くコード自体は確かにシンプルになるでしょう。ただコードを書いてAPIを利用するまでにいくつか手順があります。

おそらくこの環境の準備がスムーズにできればNEMのAPIを利用した開発のハードルがぐっと低くなるのではないでしょうか?

ということで今回はその手順をまとめてみました。 

それでは早速手順を見ていきましょう!

ちなみに準備した自分の環境はMacのmacOS High Sierra v10.13.5ですがWindowsでもあまり手順は変わらないかと思います。

手順によって以下の情報を登録することになります。

  • アドレス
  • パスワード
  • 秘密鍵
  • ウォレットファイル
  • 公開鍵

NanoWalletのダウンロード

まずはとにかくNanoWalletをダウンロードしましょう! NanoWalletとはNEMのためのウォレットです。アカウント(アドレス)作成や、XEMの送金、ハーベスト、アポスティーユ、モザイク作成等のNEMの機能を利用することができます。

 2018年7月20日現在のバージョンはv2.3.2 です

ダウンロードページにアクセスしてツールをダウンロード。

NEM Distributed Ledger Technology Blockchain Downloads

ダウンロードが完了したら落としたフォルダの中の「NanoWallet.app」を開いてください。

開く際に「開発元が未確認のため開けません。」と表示されてしまう場合は下記の手順から開きましょう。

「システム環境設定」 -> 「セキュリティとプライバシー」 -> 「一般」タブ -> 「このまま開く」

スクリーンショット 2018 07 20 22 38 09

 

詳しくはこちらの記事が参考になります。

Macでアプリを起動するときに「開発元が未確認のため開けません」と表示されたときの対処法

Nano Walletが起動して下記のような画面が表示されればOKです。Versionが最新の2.3.2であることも確認できます。

Home Nano Wallet と ダウンロード

それでは次にテスト用のアドレス(アカウント)を作っていきましょう!

TestNetでアドレスを作成

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アドレスとは銀行でいうと口座のようなものです、XEMの保有や送金に利用します。

まずは画面右上メニューの「アカウントの作成」をクリック。

Home Nano Wallet


 

 

シンプルウォレット」を選択。

Signup Nano Wallet

 

準備できました」を選択。 

Signup Nano Wallet

 

 

TestNet」を選択して、「次へ」。「Mainnet」を選択すると取引所で購入したXEMの保管や送金に使えます。

Signup Nano Wallet

 

作成する任意のウォレット名を入力して、「次へ」 

Signup Nano Wallet

 

 

パスワードを設定して「次へ」 

Signup Nano Wallet

 


秘密鍵の生成を行います。「スタート」をクリック 。

 

Signup Nano Wallet

 

ゲージが増えるのを待つ。カーソルを動かすと速度が早くなります。完了したら「次へ

Signup Nano Wallet

 注意書きを確認して「理解し同意しました」をクリック。

Signup Nano Wallet

 

ウォレットをダウンロードする」 をクリックしてファイルを落としてから「ウォレットファイルをバックアップしました」をクリック。

必ずウォレットファイルは保管するようにして下さい。アカウントを復元する際に利用します。

Signup Nano Wallet

 

プライベートキーの表示」 をクリックして秘密鍵を表示して必ず保管。保管できたら「秘密鍵とパスワードをバックアップしました

Signup Nano Wallet

 

 注意書きを確認して「私は全ての内容を理解し同意しました」をクリック。

Signup Nano Wallet

 

ここでやっとアドレスが作成!「ログイン」で次へ。

Signup Nano Wallet

 

作成したウォレットを選択してパスワードを入力して「サインイン」。

Login Nano Wallet

 

 

以下のようなダッシュボード画面が表示されて「ノード」が緑色になっていればOK! 

Dashboard Nano Wallet

 

 

 

これでテスト用のアドレス(アカウント)の作成ができました!

しかしAPIを利用して送金を行いたい場合は送金先のアドレスが必要になります。その場合はアドレス作成の同じ手順を一から再度踏んで新しいテスト用のアドレスを作成して下さい。

では、次の手順としては現在はアドレスがあるだけでXEMの残高は0なので、テスト用のXEMを入手しましょう

 

TestNetでのXEMの取得

TestNetのXEMを使うことで間違ったアドレスに送金する等の自分の資産を減らしてしまうリスクなく自由に送金のテストをすることができます。

TestNetのXEMは有志のサイトがいくつかあり、そこから貰えるのですが今回はこちらのサイトを利用しました。

他には以下のサイトがあるのですが、すでに配布用のXEMが枯渇しており取得できませんでした。もしかしたらまた一定の時間が経過したら復活するかもしれません。

 

ではまずは「http://test-nem-faucet.44uk.net/」にアクセス。そして作成したアドレス、欲しい発行量を入力して「CLAIM!」をクリック。

NEM Testnet Faucet

 

トランザクションハッシュが表示されればOK。

NEM Testnet Faucet

 

NanoWalletに戻ってしばらく待つとダッシュボードで承認済みとしてXEMが送金されたことが確認できます!

Dashboard Nano Wallet

 

以上で、テスト用のXEMの取得は終わりです。

テスト用XEMの返却

テスト用に取得した、XEMは開発が終わったら返却するようにしましょう!そうしないとXEMが枯渇して次の開発者に配布できなくなります。

返却方法としては取得したサイトにアドレスが記載されていますので、そのアドレスに送金するだけになります。

しかしまだ準備は終わりではありません!最後に公開鍵を発行します。発行しないとAPIの利用ができません。

 

公開鍵の登録

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公開鍵を作成するには1度トランザクションを発行する必要があります。なのでXEMの送金を行います。

それではNanoWalletのメニューの「送信」から送信画面を表示して下さい。そして宛先パスワードをそれぞれ入力して「送信」をクリック。

宛先には先ほどアドレスを2つ作っているならもう一方のアドレスを入力。そうでなければテスト用XEMを取得したサイトに記載されている返金用アドレスでも構いません。

Send a transaction Nano Wallet

しばらく待ってダッシュボードに戻り送金結果が「承認済」に表示されているのを確認。

Dashboard Nano Wallet と NEM開発入門 仮想通貨NEMのAPIを利用した開発の事前準備をする

 

 

最後に公開鍵が作成されたことを確認しましょう。次に上部のメニューの「アカウント」を選択。

Dashboard Nano Wallet

 

 

アカウント情報として公開鍵に文字列が表示されればOK!

Account Nano Wallet

 

お疲れ様でした!以上で全ての事前準備が終わりです!!

再確認ですがまとめとして以下の情報を登録することになります。

  • アドレス
  • パスワード
  • 秘密鍵
  • ウォレットファイル
  • 公開鍵

まとめ

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手順をまとめるとやはり開発を始めるまで少し時間がかかりそうだということがわかります。しかし一度覚えてしまえば、難しくないですし何度も行うことでもないので是非乗り越えて開発に踏み出して欲しいと思います。

ではせっかく環境の準備をしたので、次回は用意した環境を用いて実際にAPIを動かしてみようかと思います!ちなみにライブラリとしては JavaScriptで呼び出すNEM Libraryを利用する予定です。

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2 件のコメント

  • 自分も現在、Dapps開発しているので、いつも、とても参考に読ませていただいております!今回もとても参考になりました。

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