【振り返り】経験でなんとなくアドバイスはしない!メンターをして学んだことまとめ

こんにちわ。まつしんです。

MENTAのサービスを通してメンターを始めて見て1年以上経過し、方針を「未経験からwebプログラマに転職するためのRailsの学習からポートフォリオ作成までのサポート」に定めてからも半年以上経過しています。メンティーで自社サービス開発の企業への内定をもらった人も出てきているのでこれまでにやってきたことやわかったことをまとめていきたいと思います。

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メンターとして実施していること

まずは現状主に実施していることの主なまとめです。

  • ハマった箇所を一緒にデバッグ
  • 質問の回答
  • ポートフォリオの設計・コードレビュー
  • 週1で1on1振り返り
  • 教材やおすすめ記事の紹介
  • チーム開発体験

この中で特に力を入れているのが「ポートフォリオの設計・コードレビュー」と「週1での1on1振り返り」です

ポートフォリオの設計・コードレビュー

実装の前に設計としてまず要件定義DB設計URL設計画面設計タスクばらし(必要な実装を小分けしてリスト化したもの)を必ずしてもらっています。

設計が完了した段階でレビューを一度します。

その次に実装が終わった段階で次のレビューになります。こちらはレビュー会としてメンティー皆集まってそれぞれで時間をとって動作確認してフィードバックをしていきます。フィードバックが終わってからコードレビューに進みます。

設計をしっかり最初にしていると実装を進めやすいし、設計書自体が就職活動時に評価されるのでかなりオススメです。

メンティーの人が数名完成させているので、作成した設計書やポートフォリオのコードを後からポートフォリオの設計に取り掛かり始めたメンティーが見ることができるのがメンターとしての強みにもなってきている気がします。

また、自分でも教材用にコピーアプリを作成したので、そちらも活用してもらっています。

週1での1on1振り返り

振り返りではKPT方式で行なっています。KPTでは基本的にはRailsの学習も含め転職するための活動としてどうか?を観点に考えてもらっています。

そしてメンターとしては振り返りが終わった際にメンティーが以下のような状態になっていることを目指しています。

  • 次やることが明確になっている
  • 思考が整理されている
  • 新しい気づきがある
  • 前向きな気持ちになっている

レビューの方は仕事でも何年も前からコードレビューしていますし、だいたい言うことが決まっているので迷うことは少ないですが振り返りは相手の性格やフェーズによってやり方を変える必要があるので毎回勝負だと思っています。

メンティーに実施してもらうこと

メンティー側に実施してもらっていることは以下の通りです。

  • Slackに参加
  • 役に立った記事の共有
  • 日々の学習内容の共有
  • ポートフォリオの作成

数字で振り返る

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次に実績を数字で振り返っていきます。

まずはプラン別で関わった人の数値。全体で19名

  • Slackでの質問対応のみ -> 3名
  • ビデオ通話とSlackでの質問対応 -> 3名
  • Railsでのポートフォリオ作成・転職までの支援 -> 18名

初期は転職したい人向けということに絞らずにやっていました。

その結果アプリを作りたいけど1人だと実装できないので手伝って欲しいという依頼が続きました。

依頼された方が学生だったのでこちらで少しコード書いてあげていたけどこれは本当にメンティーのためになるのだろうかと考えた時にやっぱり違うなと感じた。

コードを書くならプロとしてしっかり料金を取るべきだし、その方がプログラミングできるようになるためには自走力が上がるためのサポートをしないと意味がない。

なので自分が一番役立てそう。かつ困っている人が多そうなRailsで転職のための学習からポートフォリオ作成までの支援に絞りました。

その方針にしてからの内訳の数値がこちらです。

上記のようなツイートをしましたが、再計算したら微妙に違っており正確な数字は以下の通りです。

上から順に問い合わせから内定ゲットまでの流れの各ポイントでの数値になります。

  • 問い合わせのみ -> 12名
  • 初回相談で離脱 -> 3名
  • 無料期間で離脱 -> 2名
  • 学習途中で離脱 -> 6名(転職先が決まっての離脱者は4名)
  • ポートフォリオ完成 -> 3名
  • webプログラマとして内定ゲット -> 2名
  • 学習・転職活動中 -> 5名

問い合わせから離脱せずに内定ゲット率は約15%

少ない気もするが、問い合わせに来た人を全員サポートしたいわけではないので特に気にしていません。

同様に初回相談までや2週間の無料期間での離脱もお互い合う合わないあるのでまあ良いかなと。

気になるのは学習途中で離脱する率が約75%と高いこと。

方向転換された方ややはりやり方が合わない等の理由でそれぞれだがやはりうまくサポートできなかったなと思っている。

なのでここで離脱した人が劣っているということでは決してありません。

そしてこの数値をいかに減らすかが課題になってきます。

逆にポートフォリオの完成までした人は内定ゲット率100%(3名のうち1名は就活中のため)。

しかも2名とも自社サービス開発の企業。ただし数多くの企業にエントリーしていて就職活動自体は簡単ではなかったようです。

また流入経路としてはMENTA経由が主ですが、勉強会で知り合った人や口コミでも数名いたりします。

メンターをして学んだこと・気をつけていること

次に学んだことや気をつけていることです。

  • 経験でなんとなくアドバイスをしない
  • 自分が思う方向に誘導しようとしない
  • 行動や意見を否定しない

経験でなんとなくアドバイスはしない

相手の性格やフェーズにもよりますが、そもそも積極的にはアドバイスをしないようにしています。

なぜなら自走力を上げることが大事だと言っているのに聞かれてもいないのにアドバイスされたらメンティーの方にとっては余計なお世話になりますし、自分で考える機会を奪うことになります。

なので、困っていそうだったり質問されたらアドバイスをするようにしています。

さらにはその際に理由を論理的に説明するように気をつけています。

経験が長くなってくるとなんとなく自分はこうだったみたいな意見を言う人も多いと思いますが、メンティーにも常に「なぜそれをするのか」を考えて欲しいのでそのようにしていますしその理由に納得がいかなければアドバイス通りにする必要もないです。

行動や意見を否定しない

転職を目指しているメンティーは1人でひたすら学習しているケースが多いのでとても孤独を感じやすいです。

メンターにできるのは少し背中を押してあげるくらいだと思っているので、振り返りの際に基本的に行動や意見を否定しません。

例え良い感じに学習に取り組めてないなと感じてもまず理由を確認し、その行動は目標に近づいていますか?じゃあ次どうしましょうか?のような質問するだけにとどめることにするようになりました。

初期は質問して論理的な説明や回答が返ってこなかったら、それは理由になってないですね〜。のようなことを言っていましたがそのスタイルだとお互い辛いだけだと分かりました。

ただし、同じ過ちを何度も繰り返していたり、言い訳が多かったり、改善をしようとしない場合は流石に一緒にやっていくのは厳しいかなと思います。

自分が思う方向に誘導しようとしない

進む方向や行動を決めるのはメンティー自身です。

こうしたらうまくいくのになーと思うことは多々あるのですが、あくまでも選択肢を提示するくらいにとどめておくのが良いと分かりました。

自走力を上げるのに大事なのはメンティー自身が考えて決めて行動する機会を増やすことだと思います。

それで失敗しても本人にとって納得感があるはずだし学びも多い。

次やること

今後の動きとしては特に人を増やしていこう!ということはなく2〜5人で細々と続けていこうかなと思っています。

また学習教材を作って多くの人に売ろうということも考えていません。

すでにRailsチュートリアルや書籍で十二分に学べるものがありますからわざわざ自分で作ろうとは思わないです。

あとはメンティー向けのハンズオンやモブプロのようなイベントは増やしていく予定です。

内容としては学習時につまずきやすい箇所やポートフォリオ作成時に役立つようなものを考えています。

つまり方針としてはメンティーのサポート内容の強化をしていきます。コーチング力ももっと磨いていきたい。

最後に

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サポートとしてメンティーのゴールを転職するまでにしているのでやはり内定をゲットしたという報告を聞くととても嬉しいです。

またどんどん学んでいって早く転職したいというやる気のある人が多いのでやり甲斐はとてもあります。

なので人にプログラミング教えることに興味はあるけど一歩踏み出せない。という現役エンジニアは多いようなので人はまずは始めてみることをオススメします!

たいした営業活動はしていないのに定期的にMENTA経由で問い合わせがあったりするので困っている人はたくさんいると感じています。

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